画像は、モデラボの「町工場のおやびーん」さんの
データをプリントしたものを使用させてもらっています。
家庭用3Dプリンタについて。
3Dプリンタは高価なイメージがあって、
なかなか手が出しにくかったのですが、
最近値段が下がってきているように思います。
家庭用の3Dプリンタは、大きく分けて
2種類だそうです。
特徴を書いておきますね。
● 熱溶解積層方式
これは、フィラメントというプラのロールを
溶かして積み上げていく方式です。
積み上げていくので、このように積層痕が残ります。
どちらかというと細かい造形には向かないといわれています。
● 光造形方式
こちらは、液体レジンで整形するようです。
私は所有していないので、
細かいことはわかりませんが、
整形の精度は高いようです。
材料のレジンが高価でしょうか?
ちょっと一度に
どのくらいの量を使用するのかわからないのですが・・・。
私は 熱溶解積層方式を
使用しています
私が、初の3Dプリンタとして選んだのは、
QIDI Technology のX-Proという製品です。
この製品は、プラの抽出ノズルが2つついているのが特徴です。
中国製の製品ですが、付属のUSBに
解説動画やサンプルプログラムなども入っていて、
あれこれやっているうちに使えるようになりました。
解説動画は、こちらのページにもありました。
3Dデータはどうする?
3DCADができなくても
とりあえず、3DCADの用意がなくても、
ネット上にデータを公開してくれているところがあります。
たとえばこちら、モデラボです。
私も時々データーをお借りしています。無料です。
ただ、プリンタの性能差なのか、
データをプリント検証までしていないのか、
あまりキレイにできないものもありますけど・・・。
3DCADソフトは無料でもある
まずは、FreeCADです。
私は、一応ダウンロードしましたが、
あまり使っていません。
日本語のフォーラムもあるようです。
それから、FUSION 360 です。
こちらは、学生と教職者は無料のようですが、
一般にも無料体験版があります。
体験版は一か月後に切れます。
ただ、一か月後にもう一度、
商用利用ではないと手続きすれば、
その後も無料で使用できます。
私は、今は無料版の延長利用をしていますが、
そのうち有料版に変更しようと思っています。
こちらのソフトは書籍も充実していますね。
私はこれを参考にしました。
私は全く初めてでしたが、
本に従ってやってゆけば、こんな感じでできますよ。
ただ、パソコンの準備がありますね。
グラフィックボードが
ゲーム用とは違う
グラフィックボードはGPUとも言い、
モニタに映像を送る部品ですね。
近年はGPUの計算力が注目されて、
AIなどの高度の計算に使用されています。
余談でしたが。
ちなみに、私でしたら、普段のパソコンには
nvidiaのGTX-1060(玄人志向)を使用しています。
だいたい普段は、それで困るようなこともないのですが、
3DCADはNVIDIA Quadro シリーズが一般的なようです。
私はエントリーモデルの、
NVIDIA Quadro P620を使用しています。
それほどサクサクではないですが、
まぁまぁ使えています。
(ちなみにCPUは、第4世代中古のi7です)
私はパソコンは自作派なので、
適当に安い部品で組みましたが、
ここは、お金がかかるポイントです。
どうやって
プリントデータに変換するの?
3DCADのデータは、stlファイルに変換して、
スライスソフトで処理する必要があります。
具体的には、FUSION 360で説明します。
3DCADでデータが出来上がったら、
左上のファイルから、
3Dプリントをクリックしますと、
こんな感じで、保存できます。
スライスソフトについては、
QIDI Technologyでは無料のものを用意してあります。
こんな感じです。
このソフトで造形物の配置や、
3Dプリンタの、温度設定などをします。
あとは、USBに保存してプリンタに差し込んでもいいし、
WIFIで、プリンタに刺したUSBにデータを
飛ばしてもいいです。
どの程度のものが作れるの?
まずは大きさです
3Dプリンタには、ビルドプレートという、
作品を積み上げていく地面があります。
つまりビルドプレートより大きいものは作れません。
寸法はこんな感じです。
そして、プラ抽出口の高さもあります。
だいたいこの範囲より、
1~2cm内側のものしか作れません。
でも、そのように大型のものをプリントすると、
6時間とか平気でかかってしまいます・・・。
QIDI Technology のサンプルだと
このくらいの大きさです。
このくらいだと全然問題はありません。
形状も単純ですので、きれいにできます。
そして、これは原料もPLAなんです。
一般的に多く使われる、ABSだと、
もう少し癖があります。
慣れるまで少々戸惑います。
オリジナルデータでは?
こちらは、前述の書籍に基づいて作りました。
字だけ「な」に変えていますけど。
これは、書籍のほうでもデータを配慮してあるんですね。
キレイにできました。
楽しいですね。
次回はABSを使ったものや、
複雑な形状のものについて書きますね。
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