画像は、モデラボの「町工場のおやびーん」さんの
データをプリントしたものを使用させてもらっています。
家庭用3Dプリンタについて。
3Dプリンタは高価なイメージがあって、
なかなか手が出しにくかったのですが、
最近値段が下がってきているように思います。
家庭用の3Dプリンタは、大きく分けて
2種類だそうです。
特徴を書いておきますね。
● 熱溶解積層方式
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/61JrXGLyGmL._AC_UL160_SR160160_-2.jpg?resize=129%2C129&ssl=1)
これは、フィラメントというプラのロールを
溶かして積み上げていく方式です。
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0128.jpg?resize=169%2C300&ssl=1)
積み上げていくので、このように積層痕が残ります。
どちらかというと細かい造形には向かないといわれています。
● 光造形方式
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/51bKxMQR69L._AC_UL320_ML3_.jpg?resize=150%2C150&ssl=1)
こちらは、液体レジンで整形するようです。
私は所有していないので、
細かいことはわかりませんが、
整形の精度は高いようです。
材料のレジンが高価でしょうか?
ちょっと一度に
どのくらいの量を使用するのかわからないのですが・・・。
私は 熱溶解積層方式を
使用しています
私が、初の3Dプリンタとして選んだのは、
QIDI Technology のX-Proという製品です。
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/61VtbDuY5xL._AC_UL160_SR160160_.jpg?resize=160%2C160&ssl=1)
この製品は、プラの抽出ノズルが2つついているのが特徴です。
中国製の製品ですが、付属のUSBに
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_1322.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
解説動画やサンプルプログラムなども入っていて、
あれこれやっているうちに使えるようになりました。
解説動画は、こちらのページにもありました。
3Dデータはどうする?
3DCADができなくても
とりあえず、3DCADの用意がなくても、
ネット上にデータを公開してくれているところがあります。
たとえばこちら、モデラボです。
私も時々データーをお借りしています。無料です。
ただ、プリンタの性能差なのか、
データをプリント検証までしていないのか、
あまりキレイにできないものもありますけど・・・。
3DCADソフトは無料でもある
まずは、FreeCADです。
私は、一応ダウンロードしましたが、
あまり使っていません。
日本語のフォーラムもあるようです。
それから、FUSION 360 です。
こちらは、学生と教職者は無料のようですが、
一般にも無料体験版があります。
体験版は一か月後に切れます。
ただ、一か月後にもう一度、
商用利用ではないと手続きすれば、
その後も無料で使用できます。
私は、今は無料版の延長利用をしていますが、
そのうち有料版に変更しようと思っています。
こちらのソフトは書籍も充実していますね。
私はこれを参考にしました。
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/10/1215h.jpg?resize=212%2C300&ssl=1)
私は全く初めてでしたが、
本に従ってやってゆけば、こんな感じでできますよ。
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/9b8eb22626fd2148e5353c988046142f.png?resize=150%2C150&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/10/EHN6P2KUEAMHMxZ.jpg?resize=150%2C150&ssl=1)
ただ、パソコンの準備がありますね。
グラフィックボードが
ゲーム用とは違う
グラフィックボードはGPUとも言い、
モニタに映像を送る部品ですね。
近年はGPUの計算力が注目されて、
AIなどの高度の計算に使用されています。
余談でしたが。
ちなみに、私でしたら、普段のパソコンには
nvidiaのGTX-1060(玄人志向)を使用しています。
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/4988755031998-PT01-gfgtx10606gbocdf.png?resize=300%2C300&ssl=1)
だいたい普段は、それで困るようなこともないのですが、
3DCADはNVIDIA Quadro シリーズが一般的なようです。
私はエントリーモデルの、
NVIDIA Quadro P620を使用しています。
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/nvidia_quadro_p620_3qtr.png?resize=300%2C283&ssl=1)
それほどサクサクではないですが、
まぁまぁ使えています。
(ちなみにCPUは、第4世代中古のi7です)
私はパソコンは自作派なので、
適当に安い部品で組みましたが、
ここは、お金がかかるポイントです。
どうやって
プリントデータに変換するの?
3DCADのデータは、stlファイルに変換して、
スライスソフトで処理する必要があります。
具体的には、FUSION 360で説明します。
3DCADでデータが出来上がったら、
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/fusion360.png?resize=300%2C162&ssl=1)
左上のファイルから、
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_1327-2.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
3Dプリントをクリックしますと、
こんな感じで、保存できます。
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/stl.png?resize=300%2C218&ssl=1)
スライスソフトについては、
QIDI Technologyでは無料のものを用意してあります。
こんな感じです。
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/2ed4d27503b6fd155ecbce7871ec6e73.png?resize=300%2C163&ssl=1)
このソフトで造形物の配置や、
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/0694b15eefed0d4f1552740651bc7be8.png?resize=300%2C231&ssl=1)
3Dプリンタの、温度設定などをします。
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/e484df25f17f272c6a9d15ff505bc185.png?resize=81%2C300&ssl=1)
あとは、USBに保存してプリンタに差し込んでもいいし、
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_1321.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
WIFIで、プリンタに刺したUSBにデータを
飛ばしてもいいです。
どの程度のものが作れるの?
まずは大きさです
3Dプリンタには、ビルドプレートという、
作品を積み上げていく地面があります。
つまりビルドプレートより大きいものは作れません。
寸法はこんな感じです。
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/faebe815d6e8809fa02eb43a7894050e.jpg?resize=300%2C300&ssl=1)
そして、プラ抽出口の高さもあります。
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/def5c2cefa742e1420e20721451b7557.png?resize=300%2C225&ssl=1)
だいたいこの範囲より、
1~2cm内側のものしか作れません。
でも、そのように大型のものをプリントすると、
6時間とか平気でかかってしまいます・・・。
QIDI Technology のサンプルだと
このくらいの大きさです。
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/276b230b4179b428a2afed64baabf576.jpg?resize=300%2C225&ssl=1)
このくらいだと全然問題はありません。
形状も単純ですので、きれいにできます。
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0094.jpg?resize=169%2C300&ssl=1)
そして、これは原料もPLAなんです。
一般的に多く使われる、ABSだと、
もう少し癖があります。
慣れるまで少々戸惑います。
オリジナルデータでは?
こちらは、前述の書籍に基づいて作りました。
字だけ「な」に変えていますけど。
![](https://i0.wp.com/hitoriasobi3.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0098.jpg?resize=225%2C300&ssl=1)
これは、書籍のほうでもデータを配慮してあるんですね。
キレイにできました。
楽しいですね。
次回はABSを使ったものや、
複雑な形状のものについて書きますね。
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