※ この記事でわかること
メルカリで購入したPT2399アナログDeepBlueディレイですが、
エフェクト音(wet)の音量調整はできるのですが、
原音(dry)の音量調整はありません。
他のディレイキットでもエフェクト音で音がかなり大きくなりますが、
こちらもその傾向はあります。
全体のボリュームを下げるのではなく、
原音がオペアンプ(TL072)に入力される前でゲインを下げようと計画しました。
やり方としてはオペアンプの2番ピンに向かう抵抗の一つにポットを取り付けました。
ポットは手持ちの500K B100K Bを使用して、エフェクト音のボリュームの増大を抑え、
dry~wetのバランス調整ができるようになりました。
関連記事
加工の動機
今回はリバーブ代わりの使用なので、音量は気にしていませんでしたが、
ちょっと遊びで反復ディレイをしたときに
エフェクト音と原音のバランスを調整したいなと感じました。
ついでにエフェクトオンで音が大きくなる問題も解決できそうです。
※ 音量に関する情報
PT2399系はウェットのフィルタ構造が複雑で、 ドライ側が相対的に強く出る設計が多い。
そのため、原音のゲイン調整は実は“定番の改造”である。
加工の様子
配線を追っていく
この基板は、写真下方中央のJ1からインプット入力しています。

線を追っていくと、左側から抵抗コンデンサと進んでオペアンプに向かっています。
J2はアウトです。素人の目視ですが、
C22にはオペアンプからでPT2399から抵抗を通ったラインとミックスしているように見えます。
裏面はこのような感じで、

裏は左右逆になるのでわかりにくいですが、
黄色い四角から2番ピンに向かっているのが見えます。
ここが、インからオペアンプ(TL072)への入力と見て良さそうです。
※ この抵抗の役目
・TL072の入力バイアス
・原音のゲイン決定
・ノイズ対策
表から見るとこちらになります。

ここの抵抗は330K~360KΩですが、(220Kオームの抵抗を使用)
この抵抗+可変抵抗(ポット)500KΩ100K Bを取り付けて
インからの入力の大きさを調整しようと思います。
※ ポット容量の実験結果
執筆時点ではエフェクトオンでボリューが若干下がりました。
そこで100Kのポットを使用したところ使用感が良かった。
ただし最大音量はもう少し大きくてもいいので、
固定の抵抗を360K〜220Kに変更したところ、
使い勝手がかなり良くなった。
作業開始
まず先程の黄色四角の抵抗を外して配線に取り替えます。
この写真でいう下方向がイン側です。緑の配線です。
白い配線はオペアンプに向かう方向。
オペアンプに向かう配線に外した抵抗と同じ値の物を取り付けます。

ポットへの配線はこのような感じです。

上の写真のようにポットを繫ぐと、左に回したとき最大音量になります。
それでもいいのですが、直感的じゃないなと感じて、緑の配線を右に移しました。
そうすると右に回すと最大音量になります。
そして、ポットに抵抗がついているのが見えます。
これが前述した固定の抵抗、220Kにして、ポットを100K Bにすると、
私の環境では使いやすかったです。
おそらく、ピックアップがシングルコイルかハムバッカーかも関係ありそうです。
私はパワータイプのハムバッカーです。
音を出して試してみる

結果から言うと、音量調整できました。
ただし、ブーンという発信があります。
発信はケースに入れるとアースが取れて収まる可能性があります。
これならきめ細かな反復ディレイも設定できそうです。
とはいえデジタルのようには行きませんが・・・・
※ TL072
・TL072の入力段はハイインピーダンスなので、抵抗値の変化が効きやすい
TL072の入力はFETで、入力インピーダンスが高い。
だから、330k → 330k+ポットの変化がそのままゲインに効く。
・ドライ側を絞ると、ウェットが“相対的に”大きく聞こえる
どこにポットをつける?
割と大きめの基板で、もともとそれほど空きがないのです。
真ん中につけてしまいました。(笑)
ちょうど空いています。
バランスは悪いです。

ああ、つまみもないです・・
ポットノブは注文中でまだ届きません。
無理やり形の合わないノブをさしておきました。
ケースに入れた音の変化
ブーンという発信はなくなりました。
その代わりノブもちゃんと変化します。
ただし、ケース外のときより変化は弱く感じます。
そして、今まではエフェクトオンで音が大きくなっていましたが、
今度は逆にほんの少し小さくなりました。
ポットそのものの抵抗だったり、GNDをケースに落としてノイズが減るぶん音量も下がったのかもしれません。
大きくなるよりは使い勝手がいいので大丈夫そう。
フィードバックを多めにしたら、これで丁度いい音量になるかもしれません。
※ ケース封入による変化の原因まとめ
・ケースに入れてGNDが安定 → ノイズフロアが下がる → 体感音量が少し下がる
(追記の実験で音量ダウンは解決)
・ポットの位置が変わり、配線長が短くなる → 微妙にハイ落ちして音量感が変わる
・ポットの実測値(500kB)が実際は400k前後だった可能性
まとめ
・今回は成功と言っていいだろう。
だいたい自分で工夫したものは失敗するが、今回は効果があった。
・段々とセットとして使い勝手が上がってきたので上々である。
音出し
加工前にはきめ細かな設定ができずに、
どうやっても雰囲気が出なかったが、
この加工後にもう一度録音してみた。
少しは雰囲気でているだろうか?
