QIDI.X-PROのヒートブロックを考える

3Dプリンタ

今回の記事を書くにあたって、こちらを参考にしました。

エクストルーダの分解方法についてとても詳しく書いてあります。

X-PROとは

熱積層方式の3Dプリンタです。

デュアル押し出し機がついていて、フィラメントの抽出口が2つあり、交互に違う色を重ねたりできます。

X-PROの弱点

とても簡単にきれいに仕上がるプリンターなのですが、弱点があります。

それはフィラメント抽出口のヒートブロックです。

ヒートブロックはどんなもの

ヒートブロックは抽出口を加熱し、一定の温度を保つ部品です。

ヒートブロックには、ヒーターとサーミスタ(温度管理)がついています。

写真だと上の青い線がサーミスタ、下の白い線がヒーターです。

そして黄色い部分は、グラスウールをカプトンテープで巻いたものです。

グラスウールで保温、耐熱のカプトンテープで巻いています。

この黄色いテープのトラブルが多い

この部分にはフィラメントが巻き付いてしまったり、何らかの理由でカプトンテープが切れてしまったりします。

上は市販のビニールテープで補強して使用していますが、長時間使用するとビニールテープが焼き切れてしまいます。

カプトンテープをきれいにはがすとこんな感じです。

内側に向けると白い部分があり、これがグラスウールのようです。

そして困ったことにこのようなグラスウールが売っているのをまだ発見できていません。

カプトンテープはネットなどで手に入ります。私はamazonで注文しました。

カプトンテープはメンテナンス性も悪い。

ヒーターをヒートブロックに固定しているのはイモネジなんですが、実はこのイモネジが、カプトンテープの中になってしまうのです。

ヒートブロック右側の小さい穴がイモネジです。

ですのでこの部分のメンテナンスをするには、手に入れにくいカプトンテープとグラスウールをいちいちはがさなければなりません。

そしてサーミスタはネジ式でヒートブロックに固定されています。

そのままグルグル回したら、線が切れちゃいます。

マザーボードから一度線を外さなければならないのですが、マザーボードは機械の底にあります。

配線を追って行って外すわけですが、大騒ぎになります。

シリコンカバーにかえてみる

解決策を探していると、社外ですが、シリコンのカバーがあります。

私はこちらを使用して、カプトンテープと変更してみました。

amazonで購入です。マレーシアからかなり時間がかかりました・・。

使用したのは茶色のシリコンカバーだけです。

これだと、上にかぶせているだけなので、メンテナンス性は格段にいいです。

今のところプリント状態も大丈夫です。

どうやらこのシリコンカバーは、プリンターソックスというらしいです。

MK10というのが、このX-PROに適したサイズのようです。

サーミスタは?

こちらも3Dプリンタを裏返しにしないで取れるといいですよね。

私は現在サーミスタが一つ壊れているので、社外品などで実験してみますね。

サーミスタのネジサイズはM4のようです。

またレポートします。

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