※ 物語性のある音楽シリーズ第4弾
時空を旅してセッションをするJam Junkiesシリーズの第4弾。
今回は男装の麗人、川島芳子(愛新覺羅顯㺭:あいしんかくら けんし)とのセッション。
実はスパイでもある彼女とのスピード感あふれるセッションです。
関連作品
Jam Junkies VS 織田信長|その敦盛は居合のように鋭い!
近代日本のきらびやかな繁華街
近代日本にタイムスリップ
「近代日本の繁華街もなかなか華やかじゃないか!」
Travelersのベーシストであるエドが嬉しそうに言う。
ヘンドリックスとジョージもそれに便乗する。
「1杯やっていてもバチはあたらないだろう?」
苦笑いするJammerを横目にキーボードのジェフが目配せをする。
うるさいから何か飲ませてやれという合図だ。
Jammerはよく西洋人がやるように肩をすくめてお手上げのポーズをした・・・・。
繁華街の異変
「おい、あれを見ろよ!」
「ジェフ、水を差すなよ!今1杯やる算段をつけてるんだ!」
「エド、よく見て!そこだよ!」
エドは目を凝らしてジェフの示す方向を見てみる。
ビルの路地に黒づくめの男が銃をたずさえて潜んでいる。

Jammerが何かに気づいたようだ。
「こっちに向かってくるあの人、何かから逃げているんじゃない?」

そうこう言っているうちに人物はぐんぐん近づいてくる。
人ごみをかき分けて走るその人物は楽器を持った集団にぶつかり足を取られる。
とっさの判断でよろけた人物をJammerは支えた。
「失敬!」
思ったより子供のような声だった・・・・
女?・・・・・・・
そういえば支えている肩も柔らかい。

「何かトラブルでも?」
尋ねるJammerに女は言う。
「もてる女は大変なのさ!(笑)」
その視線には強烈な色香が漂う。
「君、時間はあるか?」
切り替えたように女が訪ねる?
どういう意味か考えあぐねているJammerに女はさらに言う。
「追われている時は目立つのが一番なんだ。手出しができなくなる(笑)」
肩にかけたギターを見て女が言う。
「ここでギターを弾いちゃくれないか?」

「事情はわかった。でも何を弾けばいい?」
Jammerがうろたえるのは珍しい。
「任せるよ!きっと任せられるはずだから。」

Jam Junkies秘密の瞬間セッティング
「おい、こんなことは初めてだぜ!」
文句を言いながらリモコンを押すヘンドリックス。
リモコンは佐藤博士最新鋭のドローン起動装置だ。
GPSで瞬時にメンバーの位置を把握し、
ドラムセットや、アンプ、発電機などを運び込むことができる。
様子を見ていた麗人は一言。
「頼んだ。」
そう言い残して、繁華街の広場に向かって走る。

Jammerも懸命にセッティングを進める。

準備はできた。始めようじゃないか!

繁華街をバックにセッションがはじまる!
群衆のざわめき
演奏が始まるや否や繁華街の群衆がざわめく。
最近彼女はマスコミにも注目されている.
「あれ、男装の麗人じゃないか?」
「本当だ!麗人だ!」
「おい、屋外で麗人が歌っているぞ!」
集まった群種を前に追手は手出しができないようだ・・・・。
そこには政治的な背景もあるのだろう。
まんまと芳子の策略が功を奏す。
跡を濁さず
演奏が終わると即座に踵を返す男装の麗人。
首だけJammerたちの方に向けて一言だけ言い残した。
「助かったよ!そしてとても楽しかった。ありがとう。」
小さくなる男装の麗人を見送るJam Junkiesたち。
エドが言う。
「Jammer、惚れたんじゃないのか?えらくイイ女だったな(笑)」
Jammerはもしかして自分は心動かされたのだろうか?と自問した。
確かにそれほどの美人であった。
でも、エドにはこう言っておいた。
「バカ言うなよ。俺はもっと冷静なんだよ!(笑)」と。


