Donner Embark05 徹底レビュー|ノイズ対策・分解・改造の全記録

DIY

この記事の内容

安価でコストパフォーマンスの高いDonner Embark05だが、

ボードの中で他のエフェクトと組ませるとノイズ等若干の不満もある。

今回は主にサーノイズ(ホワイトノイズ)削減を目標に可能性を探ってみた。

初子
初子

ねぇまにあ、

私3000円台でオバードライブ買ったんだ。

安すぎて心配なんでけど見てくれる?

まにあ
まにあ

わかったにゃ。

まかせるにゃ、3000円でも侮れないにゃ。

それじゃぁみていくにゃ!

初子ちゃん告知するにゃ。

初子
初子

この記事でわかること

・Embark05の実力と弱点

・ボードに入れた時にノイズが増える理由

・分解・組み立ての注意点

・100µF電源コンデンサ交換の効果

・最も効いたノイズ対策(102パスコン)

・12V駆動の音の変化(非推奨)

といった感じです!

というわけで、今回は Embark05 を徹底的に見ていきます。

※ この記事では、メーカーの説明書にはない想定外の使いかたをしています。

また、ケースをあけて内部を変更するなどの行為は補償の対象外になります。

有事の際には自己責任になりますのでご了承ください。

Embark05とは?

以下はAIでの説明文である。

サウンド: 高品質なアナログ回路を採用し、温かみのあるクラシックな真空管オーバードライブサウンドを再現。
機能: ボリューム、トーン、ドライブの3ノブ構成に加え、ハイゲイン/ローゲインのモード切替が可能。クリーントーンからディストーション手前までのドライブサウンドに対応する。
耐久性・デザイン: 頑丈なアルミ合金製の筐体を採用。DIYカスタマイズ可能なシェルデザインが特徴。
仕様: トゥルーバイパス回路。
価格: 新品価格は3,000円台〜5,000円台(税込)で販売されており、高いコストパフォーマンスを誇る。

Donner EMBARK 05 オーバードライブ ギターエフェクター Overdrive DIYシェル トゥルーバイパス

記事を書いている時点で、税込み3414円です。

Donner Embark05 Overdrive

何種類かのステッカーが同梱してあり、DYIとメーカーが説明しているのは、

このステッカーカスタムのことである。

Embark05の特徴と魅力(初心者向けの誤解を解く)

Embark05は「初心者向け」と言われがちですが、

実際には 中域の押し出しが強く、倍音も豊かで、上級者でも十分使える設計 です。

実際に使って感じた長所・短所(Jackson ハムバッカー基準)

私のギターかはジャクソンのハムバッカーですのでそちらでの印象です。

まず、とても素直に歪みます。

中音域が豊富でハーモニクスも出ます。

ゲインを上げていくとそこそこドライブして気持ちがいいです。

もうこれでいいのではないかと思いました。

もちろん今流行りのハードゲインではありません。

アンプのゲインを上げたような自然な歪です。

また、単体使用でのノイズはほとんど感じられませんでした。

ただ、電池が入れられないので、

センターマイナスDC9Vのアダプターか電池の変換プラグが必要です。

YINKE エフェクター 電源供給用 バッテリースナップ アダプター用ジャック変換 15CM 9V電池⇔AC 電池コネクタ (3個セット) Iタイプ

価格: ¥635 税抜
¥699 税込

エフェクターバッテリースナップ

オーバードライブなどは初めてのエフェクターとしてチョイスされることが多いです。

バッテリースナップを同梱すればもっと売れるでしょうね。

なぜ初心者用と呼ばれる?ボードに入れるとノイズが増える?

スペックからして、別に中上級者が使用しても問題はありません。

多くの方は右へならえで、みんなが言っているからなんでしょう。

元々オーバードライブというエフェクトの性質として、

高価で複雑であればいいというものでもありません。

デジタル歪の音は好きではないという向きも多いでしょう。

いっそシンプルで安価なものの方がいいという方もいると思います。

あえて理由を上げるならば、

ボードに入れて使用するときに、他のエフェクターとの兼ね合いでノイズが増幅されます。

特にコンプレッサーをかませるとほとんどゲインが上げられません。

もちろんほとんどの歪系がノイズまで増幅してしまいます。

他のエフェクターより少し症状が重いです。

ノイズゲートなどは音痩せしますし、私も好きではありません。

おそらくその辺りではないかと思います。

全体的にはよくまとまっていて、コスパが高いと思います。

あくまで私が使用した時のノイズが増える原因

私はハーモニクスやタッピングを多用するため、

コンプレッサーやMXR distortion+を使用します。

まずクリアな音をドンシャリ(中音域がカットされた切れのある音)にしたい!

対してソロの時には中音域が豊富でサスティーンがあってetc…..欲張りなんです。

そうなるともう単体のエフェクトでどうにかなるものではありません。

私はコンプも使い、Embark05で中音域を押し出し、最後にdist+で味付けをします。

こうなるとそれぞれのエフェクトで互いにノイズまで増幅し始めるんです。

特にEmbark05はコンプのサーノイズをそのまま拾ってしまうようなんです。

他の方のセッティングでも同じような問題が起きるのでしょうね。

そういった贅沢な使い方をするには、という話だと思いますよ。

内部構造の分析(スイッチ交換可能のメリット)

基板

こちらも極小の部品が表面実装してあり非常にまとまっています。

Embark05の基板下面
Embark05の基板上面

ご覧の通り内部はタイトで細かい部品で構成されている。

ユーザーが手を入れられる部分は少ないが、

コンデンサはちゃんとしたものが使用されている。

・特筆すべきはスイッチの作りである。

なんと、ソケット式で脱着可能なのである。

Embark05の脱着式スイッチ

これなら仮にスイッチが壊れたとしても脱着が容易である。

はんだに自信がないユーザーも基板ごと破損させる心配がないので手を出しやすい。

・ポッドのはんだもとりやすい位置にある

Embark05のポッド部分

おまけに見えるところに数値まで入っている。

Embark05見えるところに数値のあるポッド類

まわりのはんだは私が少しいじったので汚いです。

ここからわかることは、改造はさせないけど、消耗品の交換は可能になっているということ。

長く使ってほしいというメーカーの意図を感じさせる部分。

ケース

躯体は小型のアルミケースである。

ケースには導電塗料などは塗っていないようだ。

Embark05のケース裏側

この躯体単体での使用では

それほどノイジーではなかったのであまり関係はないのかもしれない。

私はあえて導電塗料を塗ってみた。

導電塗料を塗ったEmbark05のケースフタ
導電塗料を塗ったEmbark05のケースソコ

これは劇的な変化はなかった。

もしかしたら聴こえにくいような周波数帯では効果が出ているかもしれないが・・・・

組み込み方は少し変わっている

取り外すときは注意が必要だ

電源アダプターがケースにはめ込み式で、順序が違うと入らないのだ。

分解・組み立ての注意点(写真付きで初心者も安心)

分解時

普通は底面のネジを外したくなるが、それだとうまくいかない。

はずしてもいいが、電源アダプターがひかかったままになる

最初にポッド、スイッチ、ジャックのナットを外してしまうのがいいだろう。

Embark05分解手順の①

次に底面のネジを外す。

そうすると電源ジャックが浮いて取り外せる。

Embark05分解方法の②

この時にケースの内側にある、

ポッドとスイッチのワッシャーがなだれ落ちてくるのでなくさないようにします

組み立て時

スイッチとポッドにワッシャーを入れる。

Embark05 スイッチとポッドにワッシャーをかけたところ

蓋をかぶせたらさかさまにして底をはめていきます。

電源ジャックのはめ込みをします。

Embark05 底をかぶせて電源ジャックをはめ込む

そのままの体勢で底の4本のネジを締め、

サイドのピンジャックをはめる。

ワッシャーが1枚あるので忘れない。(緩み防止、ノイズ防止)

Embark05 底のネジとピンジャックをはめたところ

後は上に向けてナットを締めて、

ポッドにノブをつければ完成。

Enbark05 組み立て完成

ノイズ対策の実験ログ(コンデンサ交換・パスコン)

一番効いたのは102のパスコンだった!

コンデンサ交換を試す!

下は、オペアンプとクリッピングダイオード部分の写真。

Embark05のオペアンプやクリッピングダイオード

かなり細かくて素人が手を出すのは難易度が高いです。

さわれそうなのは電源ジャック横のコンデンサ。

Embark05電源ジャック付近のコンデンサ

一般的な電解コンデンサで、100uF25Vが入っています。

とりあえず交換してみました。

導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ 16V 100μF
PLF1C101MDL4ニチコンのものです。

導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ 16V 100μF PLF1C101MDL4

音質自体はクリアになった気がします。

しかし同じ分岐からマルチエフェクターを使用すると

デジタルノイズが帰ってきてひどい状態に。

同じ分岐とは写真のような分岐線です。

エフェクター分岐プラグ

別に電源を使えば問題はないですが、ちょっと嫌な感じ。

お次は

PANASONIC CAP, 16V100uF 16SEPC100MW

OS-CONです。

PANASONIC CAP, 16V100uF 16SEPC100MW

こちらの方が良かったです。

が、デジタルノイズの帰りは0にならず。

結局ノーマルと同じ数値のコンデンサに戻しました。

最も効果があった対策:102パスコン

その代わりコンデンサの裏に補償コンデンサを入れる作戦に変更。

ハイパスコンデンサーにして、パスコンします!

最初104(0.1uF)をいれましたが、

効果が薄かったので102(0.001uF)にしたところサーノイズに効果ありでした。

セラミックコンデンサ102でパスコン

完全に満足とはいきませんが、この辺りが落としどころでしょう。

12V駆動の検証(非推奨だが知見として価値あり)

12V駆動はメーカー非推奨で、火災・故障のリスクがあります。 あくまで“実験記録”として読んでください。

電源まわりのコンデンサが25Vなので、

もしかして12Vで駆動するのでは?と思い恐る恐る差し込むと、

なんとあっけなく動作!

LEDの変な瞬きもないし、発熱もしていない。

おそらくメーカーの姿勢として絶対に壊れない躯体を提供しているのだろう。

誤ったVで使用しても簡単に壊れないように。

この辺りもメーカーの信頼性を感じる。

しかしメーカーの推奨はあくまで9Vである。

このような使いかたは補償対象外で、有事(火災等)は自己責任である。

そのことを踏まえ音質的なことを言えば、

音は太く、レンジが広がった。ノイズも若干減った。

デメリットはトーンの動きが変わってしまうこと。

具体的にはマックス手前から急激に明るい音になり、ノイジーになる。

まとめ:Embark05は“初心者用”ではなく“育てるOD”である

Embarg05オーバードライブは、

単に初心者向けという枠に当てはまらない製品である。

過剰な電圧でも動く堅牢さ、

スイッチやポッドの消耗品に限り交換可能な設計思想。

改造を防止しているかのような部分はユーザーの安全第一を考えているのだろう。

値段を考えるとかなりのコスパである。

私は今回のハイパスコンデンサの追加で、

ディストーションの押し出しにEmbark05を使用する予定である。

そのうちそちらの記事も書いてみたい。

※ 追記

Embark05に合わせて

BEHRINGER CL9 Compressor/Limiterもハイパスコンデンサでチューンしました!

BEHRINGER CL9 Compressor/Limiter | 歪系と併用のためのチューン

2つ合わせた感じよかったです!

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