Jam-Junkies番外編 | 教えて佐藤博士!

物語と音楽

ある日の研究所

「ちわっす!Jammerとエドです!」

返事がない。

Jammerとエドは顔を見合わせて首をかしげる。

毎度失礼なエドがドアノブに手をかける。

「やめろよエド。勝手に開けちゃまずいって!」

Jammer

「カチャ。」

「Jammer、あいてるぜ。いるんじゃないか?」

エド

ずかずかと中にはいるエドの背中に手をかけて引っ張るjammer。

エドのやつものすごい力だな・・・。

そう思った瞬間エドの背中に強烈にぶつかった。

「急に止まるんじゃねぇよ!」

「お、おう、悪かった。それよりJammer、タイムマシンがないぞ!」

エドの言う通りだだっ広いプレハブの中にあのタイムマシンがない。

ヘリの着陸場みたいなタイムマシンの発着マークががらんとした床にかかれている。

「博士が乗っていったんじゃないか?」とJammer。

「何のために?」とエド。

それもその通りだ・・・。

その時強い光に包まれて何かが研究所に侵入してきた。

それでは表現が正しくない。

光が研究所の中で発生したというのが性格だろう。

光はだんだん形状を表してゆく。

タイムマシンだ!

いつもはタイムマシンに乗っているからJammerたちはこの光景を見たことがなかった。

プシューという音とともに扉が開き中から人が現れた。

エドとJammerは声をそろえた。

音楽的に言うならユニゾンである。

佐藤ヒラガ博士

「博士!何してるんですか?」

「やぁ君たち。」と冷静な博士の後ろで何かが動く。

がたがたと工具箱を運んでいる小柄な人物だ。

だんだんと煙が消えて人物がはっきり見えた。

「まにあ!お前何してるんだ!」

まにあはにゃっと笑って一言「バイトだにゃ(笑)」

まにあ

おいおいともっと事情を聞こうとする2人に背中を向けて道具箱を床に置く。

「博士。お先に失礼しますにゃ。お疲れさまでしたにゃ。」

そういってそそくさと出て行ってしまった・・・・・・。

今日は何しに?

 エドとJammerはまだ朦朧としていた。

タイムマシンの光の強烈な残像が眼球に張り付いている。

煙の中でまるでグレーのようなシルエットだった怪しいボーダーシャツの男のことは夢に見そうだ・・・・。

きれいな黒髪のロングヘアーをぶんぶん振りながらJammerは正気を取り戻した。

「博士、できることなら少し説明してもらえないでしょうか?」

そういうのが精いっぱいだった・・・・。

メンテナンスの日もあったのね

「まぁコーヒーでも飲むか?」

博士は2人を博士特製ブレンドのドリップコーヒに誘った。

カップにコーヒーを注ぎながら博士が訪ねる。

「君たち今日は何しにしたんだい?」

今日はメンテナンスの日でね。と博士。

「博士もタイムマシンにのるんですね?」エドが質問を質問で返す。

無礼者の代名詞のような男だ・・・・。

博士の説明では自分ももちろんタイムマシンを体験するし、

状態を把握しなければ君たちを燃せないよということだ。

そもそも俺たちに会う前は自分で乗っていたそうだ。

ものすごい疑問

「博士、今日は俺たち気が付いたことがあってここに来たんです。」

Jammerが言うと、エドが補足する。

「タイムマシンのからくりでJammerと言い合いになったんだ。じゃぁ博士にきいてみようとなってね。」

はははと笑いながら、何でも聞いていいよと博士は言う。

「GPS。」

Jammerがそういうと博士は片方の眉毛を上げた。

「ほう。気づいたかい?」

「はい。GPSって衛星がないと使えないですよね?」

エドがまくしたてる。

ヘンドリクスがボタンを押すと、

どの時代にいてもちゃんと俺のメザーブギが飛んできやがる!

考えたら夜も眠れないと・・・・。

はははと今度は大笑いをする博士。

「そんなに難しいことではないよ。最初に縄文時代に衛星をタイムスリップさせたんだ。」

「ええ?」声をそろえる2人。

この空に自前の衛星を持っているだけでとんでもないのに縄文時代に飛ばしただと!

「おい博士!それは倫理的に問題ないのかい?」

エドが珍しく正論を言った。

にゃっと笑う博士。

「固いこと言うなよ。」

マジかよとエドはまだごちゃごちゃ言っている。

「それじゃぁ縄文時代から現代までずっと同じ衛星が空にあるんですか?」

とJammer。

「そういうことになるね。だから通信もできるだろう?過去に行った君たちと。」

言われてみればそうだ。

衛星の過去の音声データーを現代で拾うという仕組みのようだ。

「でもそんなに長い間空にあって衛星だって故障するでしょう?」

Jammerは疑問をぶつける。

「うん、壊れるよ。だから今日はメンテナンスの日なんだ。」

「な~んだ。じゃねーよ博士。そんなこと博士一人でやってるのかよ!」

とエド。

博士が言う。「バイト君がいるからね。」

Jammerとエドが顔を見合わせて連想したのはいつもボーダーシャツの怪しい男。

「まにあなの?」

「彼は優秀だね。一度見た機械なら即時に構造を理解する。いいバイトだよ。」

コーヒーをすすりながら余裕の博士である。

いったいいつからなんだろう?まにあのやつ一言も言ってなかった。

この件については仲間として一度話す必要があるな。

明日にでもたずねてみようとJammerは考えた。

まにあの家で

「まにあ、いるかい?」

「Jammerさんにゃ。どうしたにゃ。入るにゃ。」

部屋にはいつものように初子がいる。

またエフェクターの改造をしていたに違いない。

「Jammerさん!」初子の目がハートになる。

「こんなむさくるしいところへようこそ!」

「むさくるしいとか初子ちゃんの部屋じゃないにゃ。大きなお世話にゃ。」

この2人は本当に掛け合い漫才のようにテンポがいい。

早速だけどとJammerが切り出す。

「この間博士の研究所でバイトのこと聞いたよ。いったいいつから・・・・あわあわ」

といったJammerの口を猛烈な勢いでふさぐまにあ。

「初子ちゃんには絶対内緒にゃ。」

「そりゃ重大な任務だもんな。悪かった。」

まにあの目つきが一瞬鋭くなる。こんな表情は見たことがない。

だいたい重いとか使命とか言う言葉が一番似合わない男だ。

うつむいたまにあは不気味だったが、顔を上げるといつものふにゃふにゃした表情に戻っていた。

「違うにゃ。ばれたらおごらされるにゃ。バイト代がコンソメパンチになるにゃ。死活問題にゃ。」

「そ、そうだよね・・・。」

どこまでが本音かわからない・・・・。

まにあに期待した俺がバカだったと苦笑いするJammer。

「にゃにゃ」と話をされるといったい自分がないをしに来たかも忘れてしまいそうだ・・・・。

初子も初子だ。鈍いんだか温厚なんだかこの不思議な男といつも一緒にいる。(笑)

本当は初子は色々気づいているのかもしれない・・・。

初子

ここは俺も無神経をよそおうのがよさそうだ。

だってこいつら好きだからね。

Jammer
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